当センターには、多重債務を負ったご本人やご家族が相談に来られますが、解決が難しい内容に借金癖があります。
もちろん、借金癖と言うには、過去にも同じような多重債務問題を抱え、解決したにも関わらず、同じように若しくは前回以上の債務額を抱え込んでしまうケースです。
このような状況に再度陥ってしまうには、多くの場合共通点がありますが、解決方法の選択肢が厳しくなる現状があります。
裁判所も一度目の「自己破産」は、比較的寛容ですが、二度目以上になると法律上可能と言えども、ハードルがかなり高くなります。借金が前回以上に多くなるケースも多々ありますが、自己破産で再出発が難しくなる為、問題解決への道のりが険しい覚悟も必要になります。
元々の借金原因が、ギャンブルや極端な浪費による場合、比較的繰り返す事がよくあります。
と言うのも、ギャンブルや浪費は立派な病気であり、ご本人が気付かぬ間に蝕まれている方も少なくありません。
ギャンブルも浪費も癖になり行為を繰り返す為、適切な心療内科医のカウンセリングを受診する等の病気治療を、行う必要があるケースも見受けられます。ご本人・ご家族がギャンブルや浪費を病気であると真摯に受け止め、認識する事から全てが始まると言っても過言ではありません。
コーヒー・たばこ・薬物等が常習性のある物とされていますが、ギャンブル癖も浪費癖も大差ない現状のように思います。
直接体を蝕む心配はないにしても、ご夫婦やご家族を崩壊させるに十分な「借金癖」に繋がる為、ギャンブル・浪費が原因の多重債務を軽く考えてはいけません。
ギャンブルや浪費が「自己破産」の免責不許可事由になっている現状も併せ、しっかり問題解決に取り組むべきです。
借金癖は、元々借金をした理由を適切に把握し、根本原因を排除できれば、癖になる前「一度」で終わらせる事ができます。
しかし、目前の借金問題解決(自己破産等)を優先して行い、根本原因を解決できていなければ、何度も繰り返され、借金癖に繋がります。二度目以降は、ご本人もご家族に必死で隠す為、発覚が遅れ多額の借金や違法業者からの借入になっているケースもあります。
借金癖を治すには、ご家族が厳しく監視するばかりではなく、ご本人の借金原因克服を支える協力も大変重要です。
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