過払い金請求の今昔物語
サポートセンターが積極的に相談活動を始めて9年近くなりますが、過払い金請求の状況は大きく変わりました。
当初は、サポートセンターの相談員の中でも、過払い金についてあまり認識していませんでした。しかし、相談者の借金問題が解決されていく中で、自己破産を覚悟・予定していた方が任意整理で終了する話を耳にするようになり、ご本人に内容をうかがうと、過払い金で残債を支払い、余剰金を受け取った話まで聞くようになりました。
返還請求に対して、債権者の反応は現在とは大きく違い、引き直し計算後、裁判になる事もなく、速やかに返還されていました。
この結果、異常なまでに過払いブームが訪れ、一説には「過払いバブル到来」とまで囁かれていました。この歯止めの利かない状況下、小規模な消費者金融(街金)からどんどん廃業し、私達を驚かせた「武富士の会社更生」で業界の再編は完了したかにみえます。
やや寡占化されたサラ金業界にあって、銀行傘下に落ち着いた「アコム」「レイク」「プロミス」と自力復興をした「アイフル」がこの先も営業を続けていくものと思われます。よって、前述の4社からは、完全に過払い金の返還を受ける事が可能な状況と言えます。ちなみに、ロプロ(武富士含む)は元気に新規貸付もしておりますが、過払い金の返還については、判決(裁判)があってもまともに返還すらしてこない会社です。(逆に任意整理の分割案には応じず一括返済させ、返済遅延者には直ぐに裁判を起こし、債務名義をとった上で、差し押さえをどんどんするような会社です。)
ほんの10年足らずの間にこれほど大きな変化を遂げる業界も少ないものですね。
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